ラスクの発祥の地はわからない?

ラスクの発祥の地はわからない?

ラスクはパンで作るお菓子のことで、「二度焼きのパン」の意味を持ちます。

5㎜~1cmほどに切ったパンに「アイシング」と呼ばれる卵白と砂糖を混ぜたものを塗り、オーブンで焼いたものが始まりとされています。

もともとは固くなったパンを食べるために工夫されたもので、二度焼きするため水分量が少なくなり、保存性も高くなります。

その特性を利用して、ローマ時代には軍隊の食料としても利用されたようです。

「堅パン」と呼ばれる保存用のパンのように堅く焼いたものは、幼児の歯固めにも使用されるのだとか。

ラスクを最初に販売したのはドイツの会社だそうですが、発祥の地に関しては、実はそのあたりの正確なところはよくわかっていません。

広く使われている「ラスク」は英語圏の言葉ですが、英国が発祥の地ではありません。

ちなみにフランスは「ビスコット」、イタリアは「ビスコッティ」ドイツは「ツヴィーバック」、ラテン語では「ビスコクトゥス・パニース」…と国によって呼び方は様々です。

日本にも「干し飯」と呼ばれる米を天日干しした保存食があるように、おそらくパン食文化の国々では早くからパンの保存食を作っていたのでしょう。

パンの耳ではラスクとは呼べないけれど…

私にとってのラスクは「食パンの耳を揚げたお菓子」。

子供の頃、パン屋さんへ行くと食パンの耳をタダでもらったり安く売ってもらったりしたことって、たぶん昭和50年代でも中頃くらいまでの話なんだろうね。

昭和40年代生まれの私にとって、パンの耳で作ってもらうラスクは甘くて手軽で美味しいおやつだったから、独身時代、たまにパン屋さんへ行くとパンの耳が欲しいな…なんて考えたりもした。

バケットに卵白と砂糖を混ぜたものを塗ってオーブンで焼くラスクももちろん美味しいし、今じゃ有名店まであるくらいのお菓子だって知ってるけれど、私にとって「ラスク」は、やっぱり「食パンの耳」を揚げて上白糖をまぶしたお菓子なんだなって思う。

ラスクの販売

だからパン職人の旦那と結婚して、彼が自分の店を持つと決めたとき、私は旦那に「たまにでいいから食パンの耳を揚げたラスクを作らせて」とお願いした。

オシャレな店を目指していた旦那は嫌そうな顔をしたし「ラスクで売らないで」と頼まれたのだけれど、いざ出してみるとこれが意外に好評で、今では店の名物になった。

たぶん私と同じように、お客様も懐かしいんだろうなって思っている。